SDGsと聞くと「みんな大事だっていうから取り組まなきゃ!」とか「最近流行ってるけど胡散臭くない?」とか「所詮お金儲けのネタでしょ?」とか「意識高い系な話だし自分には関係無さそう」とか、様々な受け止め方をすると思います。
もちろん他にもあって十人十色。いろいろな立場や価値観があるので当たり前です。
そこで、自分はSDGsをどう捉えていて、それを今の仕事にどうつなげているのか整理したくなったので、記事にしてみました。もし参考になりそうなら、続きをお読みください。
【この記事を読んでわかること】
- 私にとってSDGsとは?
- 自分とのつながりを考える
- Transforming Our World
- じゃどうするの?
- 乗り遅れないための教育
- なぜ宇宙×教育か?
私にとってSDGsとは?
いろいろな目標を寄せ集めたカタログに見えます。
そして、それらを17個の枠に分類しラベリング。
それが、よく目にするカラフルなアイコンに書かれたラベルのタイトルです。
でも、ここで気になるのは、目標をまとめただけで具体的な実現手段などは何も示していないように見えること。
例えば、「1.貧困をなくそう」は、具体的に何をすればいいの?
さらに、何がどうなれば、目標が達成できたといえるの?
そう、よくわかりませんね。(もちろん知っている人もいます)
なので、単に「SDGsを推進しよう」と聞くと、それは具体性がない掛け声だけかもしれないと感じるし、「〇〇でSDGsに貢献」と聞くと、それで何がどうなって目標が達成できたといえるのだろう?と考えてしまいます。
なので、私にとってSDGsは未だにモヤモヤした存在なのです。
自分とのつながりを考える
いくつかのアイコンを取り上げて、それを達成するための取り組みを紹介した記事などを見かけます。
でも実は、要注意かもしれないと感じます。
なぜなら、SDGsで掲げられた目標は相互に、そして複雑に関連しているから。つまり、ある目標を達成しようとすると、他の目標が達成できなくなるかもしれないと思うのです。
えっ、例えば「8.働きがいも経済成長も」で豊かになって「10.人や国の不平等をなくそう」で豊かな国が貧しい国に経済支援をすれば「1.貧困をなくそう」は達成できるんじゃないの?という意見もありそうです。
たしかに可能性はあるかも。
でも、貧困に陥ってしまう「そもそもの原因は何だろう?」ずっと支援を続ければ解決するのかな?
こんなことも考えます。
経済成長が環境破壊を引き起こし、気候変動につながって、貧困を助長しているのか?
いや、経済成長を支えるため、貧困につながる労働環境が作られ、止むに止まれぬ状況で森林伐採が余儀なくされた末に、環境破壊が進んでいるのではないのか?
もしかしたら、豊かさを求める私たちひとりひとりの何気ない小さな行動が、巡り巡って別の大きな課題を引き起こしているのかもしれない。そして、それが将来自分たちに跳ね返ってくるかもしれないとしたら。誰かが助けてくれるのかな?
そんな、持ちつ持たれつな状況が今の世界なんじゃないかなぁ、と。
つまりSDGsは、そのような思いを掘り起こさせてくれる存在なのかもしれません。
Transforming Our World
日本では【SDGs】というキーワードが前面に出てきます。
しかし、2015年に国連で採択された文書の正式名称は【Transforming Our World】。そして【2030 Agenda for Sustainable Development】がサブタイトルとして掲げられています。
日本語に直すと「我々の世界を変革する」「持続可能な開発のための2030アジェンダ」です。
あれ?よく目にする
「SDGs = Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」と微妙に違う?
なので、その真意を紐解いてみました。
正式文書で使われている「transform」と似た英単語に「change」があります。ネイティブな人に聞くと「服を着替える」のような表面的な変化にはchangeを使い「仕組みを変える」といった抜本的な変化に対してtransformを使うそうです。
つまり、国連が採択したのは、これまでの世界を動かしてきたあらゆるものを、根本的に変えていこうとする取り組みのことだと、私は捉えました。
そして、その取り組みのことを「持続可能な開発」としたのでしょう。
開発というと、何か新しいモノやシステムを作り出すようなイメージがありますが、例えば「能力開発」のような人間の特性に係わるものも含まれるのかもしれません。
さらに大事なのは「持続可能」の部分。続けられない一時的な取り組みだけだと、悪弊が生じるかもしれないというのも見逃せません。例えば、途上国への支援ができなくなってしまったら何が起こるでしょう?
ちなみに、私の主観であり直感ですが、いま始まりつつある宇宙時代への取り組みと似ているようにも感じます。
じゃどうする?
SDGsで掲げられている課題にも必ず原因があります。しかも原因はひとつとは限らないし、ある課題が原因となって別の課題が生まれることもあります。
つまり、課題と原因の構造を探究することも必要な取り組みなのかもしれません。これは「システム思考」というキーワードにつながるような気がします。
もちろん、探究ばかりしていても課題は解決しません。
大きな目標を見据えつつも、まずは行動し、変化を見ながら次の行動を決めていく。そんなサイクルが求められているのかもしれません。
そして大事なのは、そのサイクルのどこかに自分も組み込まれているかもしれないということ。
さらに、無関心でそれに気づかずいると、取り残されてしまうかもしれないということも。
仮にそうだとして、それを悲観的に捉えるのか、好機と捉えるのかは人それぞれですし、取り残されようが自分は自分だ、というのも当然の意見です。
でも私は、今を生きている証として、バトンを子孫につないでいきたいと思っています。そのために取り残されないようどんな時代の波にも乗っていきたいですし、それを楽しみたいと考えています。
そこから「じゃどうする?」ということで、次につながります。
取り残されないための教育
教育というと「知識を教え授ける」というイメージになりがちですが、その前にある「気づきの機会」やその先にある「チャレンジする機会」の提供も、教育活動には含まれていると思います。
なので、取り残されないための気づきとして、SDGsにまとめられた169のターゲットに関心を持つ機会を作るのはありかもしれない。例えば、経済に関心のある人が経済成長率の変化に関心を持つようになるのと同じように。
そして、様々なチャレンジでターゲットに紐づく指標に変化が現れるのを感じられる機会を作ってみるのはどうだろう?
もちろん、最初からすべて結果が分かっていて、何かに従って行動すれば万事OK、とはならないでしょう。時には失敗もしながら試行錯誤する機会も必要かもしれません。もしうまくいったら実践につなげていけばいい。
そういう流れから、このような教育活動を展開するのも【Transforming Our World】につながるのではないかという考えに至りました。
そして【SDGs×宇宙×教育】という今の仕事につながっていきます。
なぜ宇宙×教育か?
それはとてもシンプルです。
いままでの見方だけで現状を眺めても、気づけないことがたくさんあるから。
だから【宇宙の視座】を使った【宇宙×教育】が真価を発揮すると思ったのです。
おすすめのワークショップ
いま話題の【2030SDGsカードゲーム】を使ったワークショップです。
宇宙の視座でゲーム体験を振り返り、50年先のあるべき姿を想像しながら、変革につながる行動規範を探究しましょう。
詳しくは、こちらをご覧ください。
少し長くなったので、この続きはまた別の機会に。
ここまでお読みくださいまして、ありがとうございました。
これからも「宇宙×教育」に役立つ情報を発信していきます。