【元JAXA職員が教える】太陽系の星々の大きさや特徴は?【私たち人間も星屑の仲間】

私たち人間が集う星「地球」は、太陽を中心に構成される太陽系の中にあります。そこには地球の他に、7つの惑星や準惑星、小惑星など、さまざま姿をした天体が多数存在しています。

この記事では、太陽系の星々のプチ情報をご紹介します。

【この記事を読んでわかること】

太陽系の惑星の大きさ一覧

太陽系の中心には、宇宙で自ら光り輝く恒星の一つである「太陽」があります。その周りには、これまでに8個の惑星と、それらを周回する衛星。さらに小惑星や彗星などの小天体が、数多く見つかっています。

ここでは、太陽を周回する惑星の大きさ(赤道半径)を、地球と比較しながら、まとめてみました。

  1. 水星:2439.7km(地球の約40%)
  2. 金星:6051.8km(地球とほぼ同じ)
  3. 地球:6378.1km
  4. 火星:3396.2km(地球の約半分)
  5. 木星:7万1492km(地球の約11倍)
  6. 土星:6万268km(地球の約9.4倍)
  7. 天王星:2万5559km(地球の約4倍)
  8. 海王星:2万2764km(地球の約3.9倍)

ちなみに、太陽の赤道半径は69万6000km。地球の約109倍もあります。

太陽系の惑星の特徴は?

まず太陽に一番近い星は「水星」。
重力が小さいため大気がほとんどありません。また、太陽に近いため、表面の平均温度が179℃もある灼熱の世界です。地球からは見られるチャンスが少ない星です。

次は、地球の兄弟星とも呼ばれる「金星」。
地球からはとても美しく見えるため「ヴィーナス」などと呼ばれ、女性らしいイメージがありますが、その表面では「スーパーローテーション」と呼ばれる激しい嵐が吹き荒れています。

太陽系で唯一生命体の存在が確認された天体「地球」。
豊富な水と大気に包まれ、生き物が存在するのに適した星です。しかし、その歴史は平たんではなく、幾度もの生命絶滅が繰り返されて、今日に至っています。

地球の次は「火星」です。
地球からみると赤く見えるこの惑星には、かつて水があったと考えられています。もしかしたら、いまの地球に似た環境だったのかもしれません。近い将来、最も人類が訪れる可能性が高い星のひとつです。

5番目は「木星」。
太陽系の中で最も大きく、大気ガスでできた惑星です。その赤道付近には「大赤斑」と呼ばれる巨大な大気の渦が見えます。その大きさは地球3個分。そしてもう一つ見逃せないのが、いまだ火山活動を続けている「イオ」や、液体の水が存在するかもしれない「エウロパ」などの衛星です。2019年現在、木星には大小あわせて79個の衛星が確認されていますが、まだまだ新しい発見も続いています。※ 衛星の数を更新しました。(2021年9月)

6番目は、特徴的な姿の「土星」です。
土星も木星と同様、水素を主成分にした大気ガスでできています。そして巨大な「環」が、望遠鏡で地球からも観察することができます。2017年にはアメリカの探査機「カッシーニ」が土星本体と環の間を何度も通過し、たくさんの写真を地球に送ってくれました。2019年現在、土星にも82個の衛星が発見されていて、その中でも「エンケラドス」には、大量の水が存在しているらしいことがわかってきました。生命の存在が期待されています。 ※ 衛星の数を更新しました。(2021年9月)

7番目は「天王星」です。
この星は自転軸が98度も傾いています。つまり、ほぼ横倒しで自転しているのです。惑星の大部分は、水やメタン、アンモニアなどが固まってできています。その表面にはメタンを含んだ大気に覆われていて、青い色に見えます。

最後は「海王星」です。
太陽の周りを約165年かけて公転する海王星も天王星と同様に、表面にメタンを含んだ大気がありますが、天王星よりも深いコバルトブルーに見える、とても美しい姿をしています。

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